今週のレッスンも先週に引き続いてディベート回。
以前の記事でも紹介しましたが、新しいテキストは
①決められた文法を使いながらトピックについて話す×2回
②ディベート×2回
③数個のトピックについて自分のオピニオンを語る×2回
④新聞記事をサマリーして発表する×2回
・・・と、たぶん8週でワンクールになっている感じで、これを延々繰り返す感じ。
もちろん、毎回トピックは違うのでレッスンのたびに新鮮で楽しいです。
今回のトピックは、
「救急車は有料化するべきか?」
だったのですが、
実はこの日はイギリス人講師がわたしのレッスンを担当してくれてました。
一応担任講師はアメリカ人なのですが、最近たまにイギリス人講師のレッスンも
受けるように・・・。(このイギリス人講師の話はまた別記事で書くことにします)
で、医療制度の話になるにあたり、担任のUS講師とのレッスンを想定していたので、
「日本は国民皆保険で医療サービスは充実してると思います(ちょっぴり優越感)」
的な話をするつもりだったのが(笑)、UK講師から
「イギリスは医療費がタダなのよ。だから日本にきて健康診断にお金が必要だと聞いた時は本当にびっくりしたわ。」
と言われたときに、完全に負けた・・・・と思いましたね(笑)
わたし自身、実はイギリスの医療制度事情にはまるで疎かったので、講師から
説明されるまで、全然知らなくて
(というかイギリス講師が担当すると思ってなかったのでイギリス事情についての予習をしていなかった!)
説明を聞いてかなりの衝撃だったのですが、
イギリスの基本的に医療ってすべてが無料だそうで、ものすごくしっかりしているそう。
(ここで詳しく語れる話ではないので割愛しますが)
もちろん、国の便利さや暮らしやすさは、どこか一点だけを比較して話せることでは
ないので、それだけで「イギリスって暮らしやすいのね」とはならないけれど
その国にとっての「当たり前」の話を聞くのは本当に興味深いし勉強になります。
印象的だったのは、「イギリスの救急医療はすごくorganizedされてるんですね」
とわたしが感想を言ったときに、
「organizedというより streamlinedね」と言われたこと。
わたしはorganizedという言葉を「すごくまとまってるんですね」という
意味で使ったつもりだけれど(まあほかに表現を知らなかっただけw)
ちょっと違ったようでした・・・。
streamlinedという表現を知らなかったので
(ストリームライン=流線形という意味は知ってましたが)
帰宅後調べてみたら、「合理化」というニュアンスなんですね。知りませんでした!
イギリスの救急医療って、利用者が通報した時点でトリアージされて
その病人・けが人にとって最適な治療ルートが即座に決められるらしいので
「病気や事故が起きた時に無駄なく素早い治療を受けられる流れが確立されている」
というニュアンスがまさに「合理化されている」ってことなんでしょうね。
ディベートは、前回アメリカ講師とやったときよりも、より本格的な形式でした。
イントロダクションからコンクルージョンまでしっかり述べる形式で
1分×2回ずつ、主張と反論を繰り返す・・・という、正式な流れで行われたので。
まあ英会話スクールですから・・・・オーバーに褒めてもらえるのは当然だと思いますが
「エクセレントだったわ!」とかなり褒めてもらいました。
お世辞とわかっているけれど、それでもうれしかったです。
なぜなら今回は自分でも前回より頑張れたな~という達成感があったからです。
褒めてもらえたことがわたしもうれしくて
「ディベートは日本語でも経験したことがないので、わたしにはとても難しく
感じるのですが、でもスピーキング力を向上させるのにとても役立つと思います」
と講師に感想を伝えたところ、
講師から返って来た言葉が・・・
「ディベートは間違いなくすごく効果的だと思うわ。
なぜなら、相手の話を聞きながら、同時に、反論するための意見を素早く頭の中で
準備しなければいけないからスピードが求められるからよ。」
で、ああ確かにそうだ!、それそれ!とハっとさせられました。
普段、リーディングやリスニングの勉強をしているとき、
恥ずかしながらわたしは「英語を英語のまま理解する」という感覚を味わったことが
ありません。どういう状態を言うのか「よくわからない」というのが正直な感覚。
なんというか、読んだり聞いたりという「インプット」だけで
思考が英語になったりするというのは、いまいちピンと来ませんでした。
それって「そんな気がしているだけ」では?と懐疑的で・・・。
もちろん、わたしの英語レベルがまだまだ低いから・・・というだけで、
英検1級レベルの方たちは、当たり前にそういう感覚を味わっているんだろうなあと
思います。
ところが、今回ディベートをやっていたときに、何かがいつもと違うと思いました。
たとえば今回はわたしが有料化に対して「賛成派」で、
講師が「反対派」になってディベートをしたわけですが
講師が「救急車の有料化は低収入の人々の経済的負担になるので反対です」
と主張すれば、わたしがそれを受けてすぐさま
「確かに経済的負担になりますが、それは収入の低い人に対しては支払いを免除すれば解決できると思います」と反論したり、
「有料化にすると、料金を支払うのがイヤで、痛みや重い症状を我慢してしまう人が
出てくるでしょう。有料化は病気の悪化を招くリスクがあります」
と言われればその言い分を受けて
「本当に症状が深刻であれば、救急車代を払うことをためらう人はいないでしょう。
誰でもお金よりも健康のほうが大事と思うはずです」
・・・と反論する・・・いう感じのやり取りを慣れないながら頑張っていましたが
(※反論がものすごく稚拙で恥ずかしいですが初心者なのでお許しを)
そのときの頭の中には明らかに日本語はなかったと、ハッキリ感じました。
まさに講師がレッスン後に言った
「ディベートは相手の話を聞きながら自分の反論を用意しなければいけないから
スピードが求められる」
という言葉が「ああそれだ~~」と、ものすごく納得だったのです。
頭の中が忙しくて、日本語を介している余裕がなかったから。
やっぱりわたしの場合は「アウトプットなしで英語脳は作られない」という感じです。
こんな感じで・・・・
2週つづけてディベートを経験して、ようやくコツがわかってきたところですが、
残念ながらしばらくディベート回はお預け。
来週は複数のトピックトーク。
これまた楽しみです☆