英検準1級~ライティング対策

準1級の一次試験が終わった後、ライティングなしの自己採点で

「ギリギリ一次通過できる気がする・・・」と思ったため、

発表前から二次に向けての対策も始めていたものの、 簡単そうに見えて全く簡単ではなく・・・

なんだかやればやるほど自信をなくしていきそうで、ちょっと不安増幅中ですが

気を取り直して、今日はわたしのライティング対策について残しておきます。

 

謙遜でもなんでもなく、本当に英検のライティングの基本ルールすら知らないところからのスタートで、

模範解答を見た時に、本気で「こんな文章書けるわけがない」と準1級の申し込みをしたことを

後悔したわたしでしたが、とりあえずやるだけやってみよう、

それでもどうしても無理そうなら受験やめちゃえばいいや(誰にも言ってないし)

という開き直り精神で取り組みました。

まさにほとんど「ゼロ」からのスタート。

対策本として最初に購入したのがAmazonでレビュー評価の高いこの本でした。

 

さまざまなトピックに関しての「根拠」とするためのネタがぎっしり詰まっていて

初めて中身を見た時は、「おお!コレはすごい!」と感動すらしました。

 

しかし、「とりあえずこのネタを使って書いてみよう!」と思ったものの

どうやっても書けませんでした。

それは、英検ならではの「構成ルール」を知らなかったから・・・・。

 

英検での英作文は

*導入部「わたしは〇〇についてこう思います。」という掴み部分

*本論①「理由のひとつめは~~~だからです」

*本論②「理由のふたつめは~~~だからです」

*結論「・・・以上のような理由でわたしは〇〇だと思います」という締め。

 

・・・という4段落に分けて書かないといけないんですよね。

最初に買ったこの対策本は、本当に中身は素晴らしいのですが、

実際の模範解答と見ると、レベルが高く、しかも模範解答ごとに導入部も工夫が

されていて統一していないので「どんな導入フレーズで始めたらいいのか?」

初心者には全くわからず、かえって悩んでしまうことに。

 

この本は、「英作文初心者向け」ではないかも。もちろんトピックネタはすごく充実

しているので、英作文に慣れてきた人が「応用学習」のために使う用として優秀だと

思います。

 

それで、「これはわたしにはレベルが高すぎる」と思って、もっと他にいい本が

ないかなぁ・・・と、本屋さんに実際に足を運んで中身を見て購入したのがコレ。

 

 

もうね、わたしの英作文満点はこれのおかげ!と言っても過言ではないです。

英検準1級を受ける方で、「英作文対策、どこから手を付けていいのかわからない」

という人がいたら、ぜひこっちを購入することをお勧めします(笑)

こちらの対策本は「英作文全くわからない」という人向けに、英検英作文の基礎から

手取り足取りすごく丁寧な構成になっています。

たとえば導入部だったら

「とりあえずこの万能フレーズを覚えておけば間違いない!」

という、初心者にも使いやすい定型フレーズをいくつか具体的に提示してくれていて、

この本の中で使う模範解答にも、その万能フレーズをそのまま使っているものが

大半なので、「なるほど、定番フレーズをこうやって使って書けばいいのか」という

とりあえず「形」はすぐに覚えることができました。

 

そして、実際にどんなふうに学習を進めていったかというと・・・

 

①まずはトピックを写経してみる。

対策本に載っている模範解答を、ひたすら書き写しました。ただそのときに、

「自分では絶対にこんな表現使えない」というものは、自分が使えそうな表現に

書き直すなどしながら。英作文の「練習」をするとき、PCの画面に打ち込んだほうが

速いですが、わたしの場合は、やはり実際に手を動かさないと間違いやすいスペルを

覚えられないと思ったので

ほぼPCは使わず、ひたすらアナログで書き続けました(笑)こんなふうに。

ただ、ライティング試験は「〇〇について賛成派か反対派か」のどちらかの立場で

書かなければいけないんですよね。

なので対策本の模範解答も「賛成」「反対」の2種類ずつ記載されています。

 

しかし、その両方の練習をしても時間の無駄なので(何しろ3週間しかなかったし)

わたしは「もしこのトピックが出たらこっちだな」と、

トピックごとに賛成派と反対派の

どちらのスタンスで書くか?を決めておき、一方だけ練習しました。

「賛成」「反対」を選んだ基準は、「どちらが英語で説明しやすいか?」だけ。

「書けるかどうか」が大事なので。

この作業を約1週間、1日2~3時間くらいずつやりました。

 

②「カンニングOK」で自分で書いてみる

対策本の模範解答を最初から最後まで写経したあとは、2週目は同じトピックを

いよいよ自分で書いてみることにしました。ただ、これもいきなり全文自分で書ける

自信はなかったので「カンニングOK」として、書けるところは頑張って書く、

語彙が分からなかったり、どうつなげたらいいか?わからなくなって詰まったら、

その部分だけ調べたり答えを見たりして書く・・・というスタイルで

またひたすら書いたのです。

この作業もまた1週間やりました。

で、こうやって2周やってみると、英作文で「使いまわしの利くフレーズ」

「覚えておいたほうがいいコロケーション」などがわかってきました。

 

③自分用の模範解答をノートにまとめる。

ここまでは、ひたすらA4ノートに汚い字で(笑)お経のように英文を書き続けていましたが、

2週間経つころに、ようやく英作文のコツがわかってきたので、最初に購入した

「英作文問題完全制覇」のほうにも目を通すようになり、上に紹介した2冊に掲載

されている模範解答を利用し、ところどころ自分の使いやすい言葉に変えながら

「自分用模範解答」をB6サイズのミニノートにまとめて、「応用が効きやすい便利なフレーズ」に

ラインを引いたり、書き出したりするなどして、隙間時間にブツブツ読み返しました。

 

④制限時間を決めて過去問をやる。

最後の1週間は、上記のノートをまとめながら、1日1過去問に取り組みました。

本番での時間配分や集中力を考慮して、英検準1級の過去問全体をやる流れの中で

書いていく・・・ということを実践。

読解問題とライティングで90分の試験時間なので、読解を1時間で終わらせて

余裕をもって残り30分をライティングに充てる・・・という予定時間配分で。

読解問題60分で頭が疲れている状態のままに、ライティングに取り組むのは

しんどいことですが、そういうことこそシミュレーションしてないと本番ではできないので・・・。

 

そして、いよいよ本番の試験だったわけですが・・・

わたしが受験した今回のライティングのお題は

(※すでに公式サイトで過去問として公開されているので書いても構わないかな・・・と思い書きますが)

「日本の企業はもっと外国人労働者を雇うべきか?」

でした。

このときに、選んで使用すべき4つのキーワードは

Aging population

Cost

Cultural differences

Globalization

だったのですが、わたしは迷わず「賛成派」を選び、

キーワードは「Aging population」と「Globalization」を選ぶことに。

Aging populationのほうはそれほど難しくなかったのですが、

問題はGlobalization・・・。

よりによって、試験本番で

「ところでGlobalizationって何?」と軽く悩んでしまったのです(笑)

グローバル化、グローバリゼーションって言葉だけはよく聞くけど

実のところどういう状態?という定義みたいなものが自分の中であいまいで・・・。

なんというか「職場に外国人従業員がいること=グローバル化」みたいな

漠然としたイメージで捉えてしまっていたので、

グローバリゼーションってどういう状態を指すのか?の部分で悩んでしまったのです(汗)

「とにかく外国人従業員と交流するといいことがあるって意味でいいのかな」と、

自信がないながらも、なんとかまとめる形に・・・。なので全然余裕な気持ちで

書いたエッセイではなかったわけです・・・。

 

わたしが実際に書いたエッセイの内容はこんな感じ。

(稚拙な英文を披露するのは恥ずかしすぎるので日本語訳で・・・)

 

     There have been a lot of discussions and debates whether Japanese companies should hire more foreign workers or not. I agree with this idea for the following two reasons.

     Firstly, 外国人労働者を雇うことは、日本の労働力不足の解消につながります。

高齢化社会のために、日本の人材不足は深刻な問題となりつつあります。

とりわけ医療業界や介護における看護師や介護士の不足はよく指摘される問題です。

海外には日本で働きたいという意思をもった有能な人材が多く存在します。

そのような外国人労働者を雇うことは、将来、日本の高齢化社会を助けることにつながります。

     Secondly, 外国人労働者を雇うことは、グローバル化につながります。

日本人の従業員と外国人従業員とのコミニュケーションによって、外国人従業員からの

新しいアイディアや新しい物事の考え方を得ることができます。それらはビジネスを

活性化することにつながります。さらに彼らの国とのビジネスの機会を増やす可能性も

あるため、会社のグローバル化を進めることができるでしょう。

  In conclusion, for these two reasons, I believe that Japanese companies should hire more foreign workers.

 

 赤字で書いたところは、対策本に載っていた定型文です。

そして青太字で書かれているように、要点を必ず最初に書くことも徹底しました。

そして、細かいことですが冒頭で「agree」を使い、締めでは「believe」と言い換える・・・

ということまであらかじめ自分の中でフォームとして決めていました。

(同じ言い回しを2回使わない&「think」を使うのはよくないと聞いていたので「believe」だな、と)

ただ、日本語文を見てもわかるとおり、わりとありきたりなことを書いているだけで

内容はすごくもなんともないです(笑)

上手に書ける人はもっと柔軟な表現で書けるのでしょうが(汗)わたしには無理だと

思ったので「ライティング大特訓」に載っていたノウハウに忠実に忠実に・・・。

身の丈にあわせて、本番でもいい文章を書こうとせず手堅く定型文を使いました。

準1級については・・・英作文で使っている文法の難易度は問題ではなく、

それが正しく文法が使えているかどうか?要点があまりにズレすぎていないか?

そして自分の意見の根拠とする部分の説明が簡素すぎないか?・・・だけ

気を付けたら割と高得点がもらえるのかもしれません。

・・・といっても、練習しなければ「それが難しいんだよ」って話になるので

結局は少しずつ自分の中で難易度をあげつつ書くことを繰り返すのが一番な気がします。

 

自分がどんな英文を書いたかは正確には覚えていませんが、たぶん細かい文法ミスは

あったはずなので、完璧だったとは思わないです。

ただ、語彙はできるだけいろいろ使う用に心掛けたつもりなので、

それは評価されたかも・・・?と思います。

しつこくライティング練習しているときに何度もお目にかかった言葉はしっかり暗記

していたので。

ただ、自信があったわけではない英作文が満点だったというのは、やはり

準1級のライティングの採点は甘め・・・というのは本当かも。

 

文字数はギリギリ150字めいっぱい書いてしまいました。

練習のときはいつも130字くらいしか書けなかったのに、本番に限ってなぜか・・・。

 

・・・とまあ、こんな感じで、「英検英作文全くわからない」という状態からでも

このくらいの文章なら、なんとか書けるまでになったので、3週間の取組みは自分にとって

かなり大きな意味のあることでした。

 

準1級の二次試験の結果にかかわらず、6月は1級チャレンジするつもりですが、

この英作文の練習は1級受験にむけてものすごく重要だったと思っています。

1級は当然この何倍も大変なのだろうと思いますが、準1級のライティングを経験

しているのとしていないのでは、学習のスタート位置も違っただろうし、

土台が全く違う!とすら感じています。これはチャレンジしていなかったら

わからなかった手応えなので、本当に頑張ってみてよかったと心から思っています。

 

誰かの参考になるとは思いませんが、ちょっとライティングについて書いてみました☆