「準備が9割」

You tube動画も、英語学習に活用していますが、

わたしはひねくれものなので、あんまり上から目線でガンガン来る感じの

ものすごい登録者数を誇っているような

いわゆるインフルエンサーの動画が苦手です。

有益な情報が詰まっているのかもしれないけれど、その雰囲気が好きではないので

あまり押しが強い感じのは見ません。

そんな中で数人の「お気に入り」アカウントがあるのですが

その中のひとりが、一ノ瀬先生。

もうめちゃくちゃ好きです。

ものすごく優秀な英語講師で、毎回英検を受験されて、英検受験者たちに

いろんな情報を実体験からシェアしてくださる人。

なので英検受験者の間ではたぶん有名な方だと思うのですが、

ガツガツしたところがなく、

すごい人なのに、語り口がとてもやさしく、謙虚で、落ち着いていて大好きなのです。

特に英検1級の勉強中はどれだけ動画のお世話になったかわかりません。

 

その一ノ瀬先生のサブアカウントの動画一覧を見ていて目に付いたこの動画。

 

youtu.be

 

なんか・・・うわああああああ・・・・!(歓喜)となりました。

 

「準備が9割」

この響きがもう。

一ノ瀬先生のような方でも、それほど入念に授業の準備をしているのかと

驚いたのとともに、「それでいいんだ!」とホっとしたのです。

 

わたし自身、週1回の英会話スクールに4年ほど通っていますが、

毎回予習が大変で大変で・・・。

というか、あらゆる想定をして徹底的に予習しないと不安なのです。

今はだいたい毎週ひとつのテーマについてのディスカッションをしているのですが

マンツーマン50分のレッスンなので、

その50分間、ずっと話続けられるくらい準備をしていくようにしています。

 

たとえば今週のテーマは、

「日本は気象をテクノロジーでコントロールするべきか」。

難しくないですか?こんなこと、考えたこともない。

これってつまり、人工降雨・降雪、そしてテクノロジーで地球を冷やす、

なんて壮大な話なのだけど

(自分は知らなかったけれど実際に世界で計画が進んでいる)

 

このテーマで50分間話すためには、世界の現状を知る必要があります。

なので、テーマに関連した記事や動画を、ネットで検索し、日本語と英語の両方で

(日本語レベルで知識のないテーマのときは日本語の記事も読む)

いろいろな記事を読みます。

そういうテクノロジーを使うことの、メリットとデメリットについて調べて

英語で話せるように英作文します。

もちろん、それについてあなたはどう思うか?と当然聞かれるので、

自分ならどう思うだろう?という意見を、これもまた英作文で原稿を書きます。

 

YouTubeで関連動画を検索して、「動画の文字おこし」もします。

これはなぜかというと、英語記事だと言い回しが文語的だったり表現が難しいことが

多いので、動画で学習するほうが、レッスンでそのまま使えるような自然な言い回しを

知ることができることと、同時に知らない単語の発音も覚えられるためです。

こんなふうに、文字おこし。(これ全部、YouTube動画のナレーション)

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テーマについての、内容、メリット・デメリット、自分の意見、そして具体的な実例、

日本の現状、世界の現状・・・・など、ネタになりそうなことを

とにかく調べて、自分が話すための「原稿」にまとめます。

だいたい原稿は毎回3~4枚。でも、文字おこしなどで実際にPCに打ち込んでいる

原稿は10枚以上に及びます・・・。

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ここまでを、1日2~3時間ずつ、3日くらいかけて用意したら、

前日から当日の午前中は、書いた内容について話す練習をします。

実際のレッスンでは、原稿を見たりはしないので、

原稿を見ないで話せるように、まさに「まるでアドリブのように」英語を話すため

自分の書いた原稿を、繰り返し音読し、暗唱し、頭にインプット。

 

・・・・と、週1のレッスンのために、ここまでやっているわたしです。

正直、いつも頭のどこかで

「ここまで準備しないとレッスンが受けられないのはスピーキング力がないってことじゃ?」

「英検1級取れたけど、練習しないと話せないのか?」

 

など、いつも自問自答があって、「力がないから話せないのかな」と思っていました。

 

けれど、この一ノ瀬先生の「準備が9割」のお話を聞いて、

なんだ、こんなに優秀な人達でも入念な準備をしているなら、

わたしがここまでやるのは全然普通なことなんだ!と、

気持ちが軽くなったというかそんな感じです。

 

実際、ここまで入念な予習をしていることで、

レッスン中に、何度も繰り返した内容やフレーズが頭の中で再生されて

言いたいことがきちんと話せるし、伝わるし、満足なレッスンになっています。

 

対面マンツーマンレッスンは、決して安くはないので1分たりとも無駄にしたくないし

そういう意味でも「明日また頑張ればいいや」と思えるオンラインレッスンとは

力の入れ方が全然違っています。

それに、数日かけてレッスンのために準備しているその時間こそが、

自分の英語力UPにつながっているということは実感できるので、

これでいいんだなと、改めて予習の進め方に自信がつきました。

これからも、今までどおりの「徹底予習」で臨んでいこうと思います。

 

ついでに、わたしが好きなもうひとりの英語学習者さん。

youtu.be

 

もみじさんという方なのですが、本当に話し方がかわいらしく、

ゆるくて優しくて、余分な力はいってなくて

方言も心地よくて、等身大英語学習者な感じなので、この方も大好きです。

英検1級2次試験の前に、この動画を見てすごーく励まされました。

ほんわかしていて、ほんとオススメです。