2次面接の詳細備忘録【2022年第1回目】

今回の英検で無事に目標だった2回目の合格を果たすことができたので

改めてその日の面接の様子を振り返ってみたいと思います。

 

★面接官

アクセントからおそらくイギリス人男性、日本人男性の面接官。

日本人面接官は質問を1つ担当しただけで、面接を進行していたのは

ネイティブ面接官で、最初のスモールトークから最後までずっと彼が中心でしたね。

今年の面接官はすごくニコニコとフレンドリーな感じで面接を進行してくれたので

緊張はしていたけれど、話しやすかったです。

 

★スピーチ

5つのテーマの中から選んだのは1番最初に書かれていたもの。

「人種による不平等をなくすために十分な取り組みがされているか」とかなんとか

そんな感じのテーマです。

 

わたしはNOの立場で、「十分ではない」でスピーチしました。

 

根拠①差別は人間の本質なのでなくすことはできない。それは歴史を振り返ってみればわかる。いかに一定の人種の人たちが差別され、迫害されてきたか。たとえば第二次大戦中、ユダヤ人の人々ははただユダヤ人である・・・というだけで、劣っているという烙印を押され、隔離され多くのユダヤ人が殺されてしまっている。

 

根拠②ある種の人種的少数派の人々は経済的平等を得るための制約が大きい傾向にある。彼らは十分な機会を与えられないために、より貧困やそれに関連した問題、たとえばホームレス、薬物依存、そして犯罪行為などの問題を抱えやすい。そしてそのような問題が人々の彼らに対するイメージを悪くし、悪循環をひきおこしている。

 

根拠③メディアが人種的マイノリティに対して否定的なイメージを植え付けることがある。例えば、人種的マイノリティの犯罪や軽微な犯罪を強調して報道し、国民が彼らに対して否定的な感情を持つように仕向けることがある。それは偏見や先入観に基づくものであるにもかかわらず。また事件が起きたとき、その事件にかかわった人達の人種について言及することで、人種差別を助長していることは否定できない。

 

・・・とこんな感じ。

 

↑わたしは英検対策は過去問を使っていた・・・と以前書きましたが、この中の根拠②は過去問の中にあった一節をまるまる使いました。「差別」「経済格差」のトピックが出た時に使えると思ってチェックしていたからです。

 

去年の試験のとき、おそらく1分45秒~50秒くらい話して、終わったのですが

そのときに「え?まだ時間あるよ、ほら話して」と、日本人面接官に促されて

ものすごく焦った・・・ということがありました(結局話せなかった)

去年のスピーチもそんなに悪くなかった手ごたえなのに7点だったのは、

時間を使い切って最後までちゃんとスピーチしなかったからかも?と思い、

 

今年は、2分に合わせようと思わずに、タイマーが鳴るまで目いっぱい

話続けようと思っていました。で、実際最後の締めのところで時間切れになったので

2分余すことなく話した形です。

2人の面接官は途中で何度もうなづき、熱心にメモを取りながら聞いてくれたので

ああとりあえずスピーチは成功したかも、と安堵しました。

 

★Q&A

試験当日にもちょっと触れましたが、忘れないうちにより詳細なやりとりを記憶しておきます。

 

ネイティブ「日本人は外国人の受け入れについて好意的だと思いますか」

私「残念ながらそうは思いません。それは日本人が外国人を差別しているからではなく、安全な社会が脅かされることを恐れているだけだと思います。しかし日本は少子化による労働力が不足しているので、将来的には政府はより多くの外国人労働者を受け入れるでしょう。」

 

ネイティブ「移民が増えて、社会秩序が乱れることに対して政府はどのように対策するべきか」

私「日本にやってくる労働者に対して、日本ではルールを守る事、文化を尊重することがとても大切であるということを外国人にきちんと教えることが大事だと思います」

 

ネイティブ「日本人は他のアジアの国々と比べても自分たちのアイデンティティにプライドを持っているがそれはなぜだと思いますか?」

私「それは日本人が自国の歴史に誇りを持っているからだと思います。ご存じのように日本には長い歴史と伝統、文化があります。それを誇りに思っている日本人は多いです。」

 

日本人面接官「あなたはメディアが差別を助長していると言いましたが、それに対して私たちはどのように対処するべきだと思いますか?」

私「今はソーシャルメディアが発達しており、多くの人々が使っています。ソーシャルメディアのおかげで多くの情報を得たり、自分の意見を発信することもできます。なので、メディアによるニュースを疑いなく信じるのではなく、ファクトチェックをすることが重要だと思います。」

 

ネイティブ「日本と違って、たとえば他国では国籍と〇〇(←忘れた)を切り離して考える人が増えている。(たぶん国籍にこだわりがないという意味)将来、移民が増えたら、その移民たちは「日本人」になると思うか?」

私「難しい質問ですね(←と言いながら必死に考えている)自分の国籍を捨てることは

簡単な決断ではないと思います。しかし外国人居住者が増えれば国際結婚も増えると思うので、日本人になる外国人は増えるのではないかと思います」

 

あとからじっくり思い出してみると質問は5つでしたね。

ラスト6問目をネイティブ面接官が言いかけたところでタイプアップだったので。

 

Q&Aは、難題が多くてまともな即答は無理ーーー!っていうのが本音でした。

しかし、話しながら自分に言い聞かせたのは

「この質問に大きな意味はないし、面接官は正答を求めているわけでもない。あくまで正しい英語でテンポのいい会話のキャッチボールができるかどうかを見ているのだから答えはなんでもいいのだ!」

ということでした。

そしてこのQ&Aで満点の10点をもらえたので、その姿勢は間違っていなかったと思います。

 

・・・・とはいうものの、終わった直後はQ&Aあまりいい返答ができなかったかも

というちょっと残念な気持ちが自分の中にあったので、「合格はできそう」と

思ったものの、Q&Aについては7点くらいかもしれないなあと真面目に思っていました。

でも、10点ということは2人の面接官がどちらも「満点」を付けてくれたわけなので

こういう返答でよかったってことなのか・・・・?と、

こうして自分の答えを振り返っています。

 

今回の受験結果・・・

うれしかったのはやっぱり、インタラクションの満点と、文法&語彙の9点でした。

スピーチはある程度、トピックを予測して準備できるものだけれど、

Q&Aについては準備は0%で、ぶっつけ本番。だから本当に自分の「素」の英語力が

試されるセッションなんですよね。そこで満点がもらえたのは大きな自信になったし

文法&語彙が9点だったことも、多くの語彙を使って正しい英語を話せていたと

評価してもらえた・・・という意味なので、それもとてもうれしいです。

 


課題はやっぱり発音・・・・。緊張MAXの状況に合って、

しかも何を話すか?に一番意識を持っていかれる中で、発音をしっかり意識して

話すのって難しいなあと思います。去年は7点だったので上がったのはうれしいけれど

普段何気なく話しても、正しい発音がすーっと出てくるようにならないとダメですね。

 

・・・と、まあこんな感じです。

誰かの参考にもなるかもしれないと思うので残しておきます★