現代の宇宙開発競争について【レッスン記録】

今週のディスカッションは「宇宙開発競争」について。

 

どちらかというと社会科のようなテーマが続いていたので

こういう科学系の話は久しぶりかも。担任も、なるべく話題が偏らないように

気を付けているのだと思うけれど、

でもこのテーマも、結局は国同士の問題になっちゃうのよね。

 

リサーチテーマは5つ。

どれにしようかなーと思いつつ、

冷戦時代のアメリカvsソビエトの宇宙レースを選びました。

自分が今まで知らなかった歴史背景がわかってなかなか面白かったです。

 

たとえば、最初に人工衛星の打ち上げに成功したのはソビエトだったらしいのだけど

The scary thing about Sputnik was not the satellite itself, but the fact that the overwhelming power of the R-7 missile, which could be used to deliver a nuclear warhead into the US.

アメリカにとって脅威だったのは、衛星そのものではなく、

それを打ち上げたR7っていう大陸弾道ミサイルが、

核弾頭をソビエトからアメリカまで飛ばすほどの威力がある・・・というそっちだったということ。

 

アメリカvsソビエトだった宇宙開発の場に、中国が参入してきたのがこれがまた

面白くて・・・わたしはそのあたりのこと何も知らなかったのですが

国際宇宙ステーションは、その建設プロジェクトに中国は入れてもらえなかったんですね。

China was not invited to join the project. At the time, the Chinese Space Administration was only 5 years old so the rest of the world thought China wouldn't be able to make a meaningful contribution to the project.

最初は、中国の宇宙開発事業がまだ実績がなかったので入れてもらえなかったそう。

でもその後、中国は国家を挙げての莫大な資金力を武器にどんどん発展して

独自の有人宇宙飛行を実現するなど、実績を積み上げてきたので

再度、「プロジェクトにいれてくれ」って頼んだらしいのだけど・・・

アメリカは、中国がNASAの技術を盗むことを懸念して、

宇宙開発事業で中国と情報共有すること自体を法律で禁止してしまったという・・・。

もちろん知らなかったです(世界について知らなすぎるわたし)

The US was concerned that cooperation between NASA and Chinese space agencies would give them an opportunity to steal US technology.

Because of this, the US congress passed a new law, prohibiting NASA and US companies from sharing technological information with the Chinese companies or agencies,  which also eliminated the possibility of China joining the ISS.

 

面白いのがここからで・・・・国際宇宙ステーションでの活動に入れてもらえなかった悔しさをバネにして・・・かどうかわかりませんが、

中国の宇宙事業はどんどん発展していって、ついには自分たちの国際宇宙ステーションを作ってしまうに至ったという・・・。

(まだ建設中ですが計画では年内にも完成だとか!)

 

しかも

What is very interesting for me is the fact that the ISS is aging and is supposed to be decommissioned in 2024, which means China might be the only country that owns a space station.

 

アメリカ主導で、中国の参入を禁止して作った国際宇宙ステーションは、老朽化のために

2024年には廃止となって破壊?されるんだそう。・・・となると、

もしかしたらその時には中国だけが宇宙ステーションを保有することになるわけで

現在、そこを使用させてほしいという各国からの申請がたくさん来ているとか。

しかし・・・・アメリカだけは招待されていない・・・というなんとも皮肉な話。

 

担任とのディスカッションで質問されたこと。覚えている限り。

 

「宇宙開発にお金を使うことをどう思うか」

→Humans にとっては無駄と思う。地球温暖化や貧困などお金かけるべき場所はたくさんある。でも日本にとっては?と聞かれたら必要と答えるかも。それは宇宙事業が新たなビジネスチャンスとなっているから、乗り遅れるわけにはいかないから。

 

「日本は宇宙開発で発展できると思うか」

→わからない。日本ではまだまだ宇宙事業はnational projectという認識が多く、日本人も、宇宙開発をdreamful storyのように思っている人が多いと思う。アメリカのようにprivate companiesはなかなか活躍できていない。

日本の有名なインフルエンサーが(←ホリエモンのこと笑)日本では宇宙事業はリスクが高く採算が取れないと思われているので銀行がお金を貸してくれないと言っていた。それも企業の宇宙事業参入を阻んでいると思う。

 

「そういう会社はどうやってお金を集めたらいいと思うか」

→思いつくのはクラウドファンディングくらい・・・?しかし十分な資金が集まるとは思えないので、やはりJAXAなどが実績を重ねて、宇宙事業はビジネスチャンスになるという認識が一般に広まることが大事だと思う。

 

「じゃあ深海探索にお金をかけることはどう思うか」

→これはいいこと。深海には謎が多いし、レアmaterialが発見されるかもしれない。

 

「宇宙開発が軍事目的に利用されることをどう思うか」

→良くないと思うけれど、ミサイルなどで直接人間を攻撃するよりはまだいいかな・・・(よくわかってないのであいまいな答え)

 

「宇宙開発によって何か恩恵を受けていると感じるか」

→わからない。人工衛星のおかげでわたしたちの生活は便利になったというけれど人工衛星を飛ばすことは宇宙開発ではないと思うので、ハッキリした恩恵が何かはよくわからない。

 

「月での採掘プロジェクトについてどう思うか」

→良くないと思う。地球の資源だけでなく、月の資源まで使おうというのはあまりに傲慢だと思う。そもそも作業に莫大な資金が必要なのに採算取れるのか?疑問。

 

「月がアフリカ分割のときのように強豪国で分割されることはあると思うか」

→それはないと思う。どうやって分割するのか?が問題だし、参入できない国から批判が出ると思う。

 

「企業参入が増えてきて宇宙ゴミも問題になっている。どうするべきか」

→今後も発射されるsatellite やrocketが増えるなら、何か規制が必要になるかも?

 

「タダで行けるんだったら月に行きたいか」

→行きたい。

 

「でも死んじゃうかもよ?」

→たぶん、宇宙船の事故で死ぬなら instant deathだと思うから(笑)怖くない。

 

「じゃあ火星はどう?」

→行きたくない。往復するのに3~4年かかるというから、宇宙船に乗ってる時間が長すぎて、suffering from mental illness になりそう。月なら4~5日で行けるらしいので行くなら月までで十分。

 

 

思い出せるのはこのくらい。

でも、こういう質問に答えたり、また質問を返すのは、

ある程度の情報を知識を頭に入れておかないと何も言えないので、

今週もそこのところの予習が大変でした。

 

来週はロシア・ウクライナ戦争の話です☆