前回の記事で、12月からたまにイギリス人講師のレッスンを受けていると書きました。
グループレッスンのことはわからないのですが、わたしのようなマンツーマンレッスンの場合は、
うちのスクールでは基本的には担任制のようで、前任の講師が転勤してしまうまでは、
ずっとその講師からレッスンを受けていました。
それが、12月になったときにちょっと日本人講師と面談する時間があり・・・
そんな改まったものではなくて、今後どんなところを強化していきたいか?
どんな取り組みをするといいか?というような話をしていたときに
わたしがポロっと
「このごろTEDトークにハマっていて、リスニングと語彙強化のために毎日
見てるんです。なかでも、あえてイギリス人とかオーストラリア人とか、
聞く機会の少ないトークを聞くようにしていて・・・」
と、軽く話したところ、その日本人講師から
「もしよかったら・・・ですが、
今後、イギリス人講師のレッスンをたまに受けてみるというのはどうですか?
いろんな英語を聞くのはリスニングのいい練習になりますよ。」
と提案を受けたのです。
本音を言うと、その面談をしたときは
1年間教えてもらった前任のベテラン講師とサヨナラしたばかりで、なんだかもう
「あの講師じゃなかったら誰でも同じかなあ」なんて気持ちがあったのと(笑)
もうひとつには、やっぱり一人の講師にどっぷり漬かってしまうと、その講師が
いなくなってしまったときの喪失感が大きいなあ・・・と感じたので
常時2人の講師両方からレッスンを受けておくほうが、どちらかの講師が異動して
しまったときの淋しさは少なくて済むかな?なんて、そんな動機でした。
特に、若い講師ほど1~2年・・・という早い周期で異動になってしまうようだし。
そんなことがきっかけで、たまにイギリス人講師のレッスンを受けることになったわけです。
といっても、比率はアメリカ人講師>イギリス人講師・・・なので、
まだイギリス人講師のレッスンは3回しか受けてませんけどね。
普段、アメリカ人講師は速度調整なく、ナチュラルスピードの英語で話してくれていて
それらはほとんど聞き取ることができているので、正直イギリス英語も
そんなに大変ではないだろうな、とちょっと余裕ぶっていたわたし。
イギリス人講師との初対面で
まさか最初の「How are you?」が聞き取れないとは思いませんでした。
なんと3度も聞き返しました、お恥ずかしい。
だって(ここから言い訳)
それはおそらく日本人みんながイメージで知っている
「はうあ~⤴ゆ~?」という発音からは程遠いものだったのです。
それは明らかに「はう~あ~い~⤵」でした。
分かりやすく解説すると、このイントネーションも発音も、
日本語で「ハワイ」って言うのとほぼ同じ。
「はう~あ~い⤵」です。
だから、How are⤴ you?と思わなかったどころか、疑問系だとも思わず
私「はうあ~い⤵?(って何?)」
講師「ウン、はうあ~い⤵」
と、妙なやりとりを3回やって、そのときようやく「あ!」と気が付いた間抜けぶり。
もうひとつ言い訳をすると、このイギリス人講師(女性)の声がとっても小さいの。
そして、その口から出てくる英語は、小鳥がささやくような優しいもの。
(もう慣れてきたけれど、講師としてはもう少し大きな声でないと生徒がつらいんじゃないかなあ・・・とは思う)
それもまた、自分が「音声データ」や動画で経験して知っていたイギリス英語とは
全然違っていて戸惑いました。
なんというか、イギリス英語って発音自体の違いとは別に、
全般的にとても活舌のハッキリした英語、迫力すら感じる英語・・・・という
イメージを持っていたから。
まさかこんなにかわいらしく優しい響きのイギリス英語があったとは。
あと、もうひとつものすごく気になっているのが、彼女がわたしの話したことに
対して相槌を打つときに、必ず「ウン」ということ(笑)
彼女は日本語がほとんど話せない人だし、
話せたとしてもまさか相槌に日本語の「ウン」は言わないだろうと思うので、
おそらくそれは英語としての「ウン」なんだと思います。
(綴りにするとどうなるんだろう?umはちょっと違う気がするし)
たぶん、日本語だってなまりや方言があったりするのと同じで・・・
イギリス英語といっても、「癖」のようなものはいろんなものがあるんだろうなぁ
一口にネイティブといっても、決してみんなが同じ発音やイントネーションの
英語を話すわけじゃないんだなあ~ということを実際に知る機会となり、
このリスニング難易度の高いイギリス人講師のレッスンも受けていくことにしたことを、
今はすごくよかったなーと思ってます。
そうそう、もうひとつ初めてのイギリス人講師のレッスンで戸惑ったのは
講師の話すイギリス英語に引きずられて、自分の英語(普段は完全にアメリカ英語)が
なんだか中途半端にヘンテコリンな発音やイントネーションになることでした。
たぶん、話すときに「イギリス英語っぽくしないといけないかな」などという
ヘンな意識が湧いてきてしまったせいかと・・・(笑)
これも自分にとっておもしろい経験でした。
そんな感じで、想像以上に戸惑うことばかりだったイギリス人講師とのレッスンでしたが、
回数重ねるごとに、やっぱり音になれて聞き取れるようになってきたし、
相手のイギリス英語に引きずられることなく堂々とアメリカ英語で話すなど
してます。
前回の医療制度の話もそうですが、あまり馴染のないイギリス事情について
話を聞くのもまた楽しかったりするので、
今後もこうして時々イギリス人講師のレッスンを楽しんでいきたいな~と思います。