"appropriateness" を身に着ける唯一の方法

英語の勉強をしはじめて、まだ自分の知っている単語やフレーズ、

表現などのストックが少ないうちはいいけれど、

それなりに自分の中のストックが増えてきたときにぶつかるのが壁が

「使い分け」じゃないかなと思います。

 

英会話デビューしたばかりのころは、いろいろ深く考える余裕はありませんでした。

オンライン英会話でフィリピンの女の子たちと毎日話していたころは、

ほんっとにバリエーションがありませんでしたが

同じ意味の単語は2~3個程度知っていたらなんとかなる!・・・というか

まあそれらを使いまわすしかなかった感じです(笑)

しかし、それなりにコツコツと勉強を積み重ねてくると、同じ意味を表す単語や

フレーズがどんどん蓄積されてきて・・・・

それらは、もちろん読んだり聞いたりする分には「意味が分かればOK」なのだけど

そこに「スピーキング」が加わってくると

「どういうニュアンスで使い分けたらいいんだろう?」

「どういうシチュエーションに合うんだろう?」

「これは話し言葉?それとも書き言葉?」

などという、使い分けに対する疑問が次々浮かんできたりします。

 

 

英会話スクールに通うようになり、より洗練された英語を身に着けさせようと

してくれる講師が、よく口にするのが「appropriateness」という言葉。

過去2回の面談の際、どちらでも指摘されたわたしの「努力目標」でもあります。

 

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もちろん、英会話の個人レッスンを受けているわけなので、気になったことは

その都度担任講師に確認することができるし、彼自身の英語から学ぶこともできます。

そして私の英語が「適切でない」と思われたときは、当然彼のほうからも

「この場合は、こちらの単語を使うほうがより適切だよ」

と、その都度指摘してもらえます。

でも、膨大な量の英単語やフレーズをその都度ネイティブに確認していたらキリが

ないため、大半は自分で覚えていくしかありません。

そして、ネットや辞書で調べたらそれなりの使い分け定義は知ることができます。

ただ、英文法もそうですがネット上で日本人が発信している英語の解釈って

ネイティブ講師が言う説明と全然違うなあ・・・ということもときどきあるので

ネットの「使い分け定義」を鵜呑みにするのもちょっと危険だなと思っています。

そうしてみると、なんだかんだとこのappropriatenessを身に着ける一番の方法は

 

英語圏の人たちが書いたり話したりする英語に触れる」

 

しかないんだなという結論に至る気がします。

 

なんのひねりもない、「そんなの当然じゃん」と言われそうな結論ですが(笑)

もう少し付け加えるとしたら、

 

「さまざまなシチュエーションの英語に触れる」

 

ことだなあ・・・と実感しているわけです。

それはどういうことかというと、たとえばリスニングでいえば

海外ドラマは話し言葉だから、当然、英会話としてはナチュラルだけれど

その中にはたとえば家族や親友、恋人同士といった、特に親しい関係だからこそ

使うような言葉、いわゆる「タメ口」も多く含まれているわけで・・・

それを「一番自然な英語」と思って覚えてしまうのはある意味危険だな、と。

 

なぜならわたしがこの先、

外国人の方と話をするとしたらそれは大抵見知らぬ人なわけなので

日本語でいうところの「です・ます調」になる程度のフォーマルさは必要だから。

 

なぜこんな話をしているかというと、

この1か月毎日英字新聞を読むことを習慣づけてきたことによって

なんとなく「appropriateness」を実感することができるようになってきたから。

 

英字新聞を毎日読むようになったことに連動させて英語ニュースもできるだけ聞くよう

にしている今日この頃。もちろんTED talkもね。

(それは英字新聞とニュース映像は、当然のことだけど単語が大抵リンクしていることが多いので、両方に触れることによって同じ単語に触れる回数を増やす目的)

趣味の海外ドラマも時間を見つけて毎日見るようにしているのですが

(とりわけこのごろは”会話英語に触れる”という目的もあり)

 

こうして、英字新聞を読む習慣からニュースを見る習慣、TED talkの視聴も毎日の

日課なってきたことによって、

海外ドラマや視聴しやすいネイティブのYouTubeのネイティブ動画ばかりを見ていた時

にはあまり考えなかった、

このappropriatenessをすごく意識できるようになってきた気がするのです。

たぶんそれは、堅い英語とやわらかい英語の両方に触れることによって初めて得られる

感覚なのでしょう。単語帳だけで覚えて「こんな単語いつ使うんだろ?」と思っていた

ような単語は大抵ニュースや新聞にバンバン出てきているものだったり(笑)

(自分が堅い英語に触れる機会をあまり作らなかったから知らなかっただけのこと)

 

 

反対に「堅い」「フォーマル」というイメージを持っていた単語やフレーズが

普通に日常会話の中(海外ドラマで)に出てきて

「へ~実はこういうカジュアルな場面でも使える言葉だったんだ?」

という発見があったり。

 

 

結局、英語のappropriatenessを身に着けるためには、活字で使い分けの解釈を読んだり

暗記するのではなく、実際にさまざまな場面で使われている生の英語に目から耳から

できるだけたくさん触れて、経験値を増やす以外に近道はないんだろうなあ・・・

という気づきです。

 

英語をどう使い分けるか・・・感覚的にわかるようになりたいと思ったら、

ニュースや新聞などの堅い英語による情報にあえて触れることはとても大事なことだし

海外ドラマやYouTubeで見られるネイティブ動画などの、デイリー言葉であふれた

英語に触れることもものすごく大事なこと。

 

なんだかこうして自分で書いていても思いますが、英語の学習を続けていて面白いのは

単に英語がミリ単位で上達できる(かもしれない)から・・・という以前に

日々続けていく中で「発見」が多いことも続ける楽しさの一つのような気がします。

 

語学の勉強がヤミツキになってしまうのはそういうこともあるのかな。